AIYL こぼれ話 再演のススメ

今回の映像を制作するにあたり、ダンスを知らない人が観ても面白いと思ってもらえることをかなり意識しました(成功していると良いのですが)。そこでシーンを分けて、少しずつ理解が進むような、サスペンス的要素を意識して編集しています。
ですので、2回観て頂くと初めて観たときより、カットの意味が膨らんで、また違った印象が生まれるかとおもいます。是非、2度観てもらえると嬉しいです。

さて、2度観ることにつながりますが、
再演と聞くと、あまり良い印象を受けない方も多いのではとおもいます。
かくいう私も以前までそうでした。
しかし、今回の撮影やインタビューをさせてもらって、その印象はガラッと変わりました。

映像を観て頂いた方には伝わるとおもいますが、じゅんじゅんさんの演出はめっちゃ細かい(笑)です。

なので、出演するダンサーが変わり、場所の大きさや雰囲気が変わると、かなりの量の調整や変更点が出てきます。
それをダンサーやスタッフ、じゅんじゅんさんも含め、試行錯誤と文字通り汗をかきながら成り立たせていきます。
ちなみに私は初演の「街角」を観てますが、再演の「街角」は全く違う印象でした。
それでも同じ「街角」という公演が成り立つのは演出の芯があるからと、生身のダンサーが実際にその場で行なうライブだからだとおもっています。

つまり、再演は再現ではないということに改めて気づかされました。


そして、その表現を成り立たせる為には地道な努力が必要で、その努力をするための時間が必要になってきます。当然ですが、ゼロから作る初演より、再演の方が時間はあるのです。そういう意味でも、再演は作品をブラッシュアップできる利点があります。
ちなみに今回の再演では初演にはない、新しいシーンも追加されました。
勿論、演目や演出家によっても違うので一概には言えないとおもいますが、
再演には作る側のメリットが大きく、その恩恵は観客も多いに受けるのだということがをひしひしと感じたのでした。

 

AIYL #1 じゅんじゅんSCIENCE scene 03 ダンサー

https://youtu.be/g9o9Nu7hpRg